関連・比較映画
▼ 『ユージュアル・サスペクツ』関連映画作品
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『カサブランカ』 CASABLANCA
- 1943年 アメリカ
- 監督:マイケル・カーティス
- 出演:ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマン、クロード・レインズ
『THE USUAL SUSPECTS』というタイトルは、脚本家クリストファー・マックァリーがサンダンス映画祭の待ち時間の時に読んだ雑誌のコラムからとったものであるが、『カサブランカ』の終盤のシーンでの、クロード・レインズのセリフ「Round up the usual suspects.(犯人を捜せ)」からの引用でもある。
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『深夜の告白』 DOUBLE INDEMNITY
- 1944年 アメリカ
- 監督:ビリー・ワイルダー
- 出演:バーバラ・スタンウィック、フレッド・マクマレー、エドワード・G・ロビンソン
殺人事件の犯人が、部屋で事件を回想するところから始まるクライム・サスペンス。『ユージュアル・サスペクツ』制作後、ブライアン・シンガー監督が「この作品は、『深夜の告白』と『羅生門』が出会ったような作品」と語っている。
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『羅生門』
- 1950年 日本
- 監督:黒澤 明
- 出演:三船 敏郎、京 マチ子、森 雅之
一つの事件について、それに関わった(目撃した)複数の人物の視点によって、何度も回想していくというストーリー。後にこれが「羅生門型」と呼ばれる、サスペンス映画ならではの演出法となる。
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『舞台恐怖症』 STAGE FRIGHT
- 1950年 アメリカ
- 監督:アルフレッド・ヒッチコック
- 出演:マレーネ・ディートリッヒ、ジェーン・ウィーマン、リチャード・トッド
ストーリー的に『ユージュアル・サスペクツ』の先駆けともいえる作品。殺人事件が起こり、その重要参考人が事件を回想しながら証言していくが、実はその証言は嘘だった事が最後に明らかになる。
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『W ダブル』 THE STEPFATHER
- 1987年 アメリカ
- 監督:ジョセフ・ルーベン
- 出演:テリー・オクィン、ジル・スコーレン、シェリー・ハック
ある時、自分の家族を皆殺しにして姿を隠し、しばらくして新しい家族とともに再び世間に舞い戻ってきた男の物語。アメリカで実際に起こった事件を基にした映画であるが、これが、カイザー・ソゼのモデルである。
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『ミラーズ・クロッシング』 MILLER'S CROSSING
- 1990年 アメリカ
- 監督:ジョエル・コーエン
- 出演:ガブリエル・バーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジョン・タトゥーロ
とある街で抗争を繰り返す二つのギャング組織と、その間で揺れ動く一人の男(ガブリエル・バーン)の物語。全編を通して、ガブリエル・バーンを含むギャング達がビシッとしたスーツにコート、帽子姿で登場する。ブライアン・シンガー監督はこの作品の大ファンで、ガブリエル・バーンにこの映画と同じ格好をさせたかった。それが、キートンのソゼルックである。
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『パブリック・アクセス』 PUBLIC ACCESS
- 1993年 アメリカ
- 監督:ブライアン・シンガー
- 脚本:クリストファー・マックァリー
- 出演:ロン・マークエット、バート・ウィリアムズ、ラリー・マックウェル
日本の新人映画監督発掘プロジェクト「シネマ・ビーム」の第1期作品の一つが『パブリック・アクセス』である。後に1993年サンダンス映画祭審査員グランプリを受賞し、監督ブライアン・シンガーの名を世界に知らしめた。このシネマ・ビームプロジェクトで『パブリック・アクセス』に携わった日本人プロデューサーの名を小林といい、コバヤシ弁護士は彼に由来する。
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『レッサー・エヴィル』 THE LESSER EVIL
- 1998年 アメリカ
- 監督:デヴィッド・マッケイ
- 出演:コーム・フェオーレ、トニー・ゴールドウィン、アーリス・ハワード
密室での会話シーンの中に、過去に起きた殺人事件の真相を語る回想シーンを散りばめたトリッキーな心理サスペンス。監督自身も『ユージュアル・サスペクツ』的な完成度を目指したと語るだけあって、その展開と難解さはよく似ている。
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『ドクター・ドリトル』 DOCTOR DOLITTLE
- 1998年 アメリカ
- 監督:ベティ・トーマス
- 出演:エディ・マーフィ、オシー・デイビス、オリバー・プラット
動物と会話できるようになってしまった医者が、様々な動物達から慕われ、獣医として活躍していくコメディ。『ユージュアル・サスペクツ』を知っている人だけが楽しめるセリフが、一瞬、登場する。ケヴィン・スペイシーが声の出演という噂も...。
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『アメリカン・スナイパー』 AMERICAN SNIPER
- 2014年 アメリカ
- 監督:クリント・イーストウッド
- 出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ルーク・グライムス
9.11後のイラク戦争に従軍した、アメリカ人狙撃主の実話を基にした作品。伝説と呼ばれる主人公のスナイパーに相対するように、なかなか姿を見せない悪魔的な殺戮者と呼ばれる敵側のスナイパーを「カイザー・ソゼ」と表現していた。『ユージュアル・サスペクツ』を知っている人にしか理解できないシーンではあるが、20年たっても、そんな代名詞として使われているなんて、やはり、相当インパクトのある存在だったんだなあ〜。
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『ライアー』 LIAR
- 1997年 アメリカ
- 監督:ジョナス・ペイト、ジョシュ・ペイト
- 出演:マーク・デイモン、ティム・ロス、クリス・ペン
殺人事件の容疑者が警察で嘘発見機にかけられ、執拗なまでに問いつめられていく。ラストには、容疑者の意外な正体が判明する。
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『ワイルド・シングス』 WILD THINGS
- 1998年 アメリカ
- 監督:ジョン・マクノートン
- 出演:ケビン・ベーコン、ネーヴ・キャンベル、マット・ディロン
名門高校に通う資産家の娘が、教師にレイプされたと告訴するところから始まるミステリー。事件が二転三転としていくが、最後の最後まで何が真実なのか全く読めない。この頃のひねりの効いたサスペンス/ミステリー映画から、「ユージュアル・サスペクツ的」という表現が流行り始める。
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『隣人は静かに笑う』 ARLINGTON ROAD
- 1999年 アメリカ
- 監督:マーク・ペリントン
- 出演:ジェフ・ブリッジス、ティム・ロビンス、ジョン・キューザック
いいつき合いをしていたと思っていた隣人の、恐るべき企みが徐々に明らかになっていく。ラストはアッといわせるような展開。ある意味、この隣人はカイザー・ソゼのような存在といえる。
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『誘拐犯』 THE WAY OF THE GUN
- 2000年 アメリカ
- 監督:クリストファー・マックァリー
- 出演:ベニチオ・デル・トロ、ライアン・フィリップ、ジュリエット・ルイス
ご存知、クリストファー・マックァリーの監督デビュー作。彼の紹介にあたっては、「『ユージュアル・サスペクツ』の脚本家」という枕詞が至るところで乱舞しているが、主演のベニチオ・デル・トロも『ユージュアル・サスペクツ』出演者ということを強調してほしかった。当サイト訪問者の方々にとっては、当たり前の事実ですが...。
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『メメント』 MEMENTO
- 2000年 アメリカ
- 監督:クリストファー・ノーラン
- 出演:ガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・バントリアーノ
10分以上前の記憶がないという障害を背負った男が、妻を殺した犯人を捜し出していくサスペンス映画。逆行しながら展開するストーリーに加え、幾度となく挿入される回想シーン。そして物語の核となる真実と嘘。真犯人ジョン・Gとはいったい誰なのか?!
劇場公開時は完全入替制となり、鑑賞直後はすぐに2回目を観たくなる人が続出。あらゆる面において『ユージュアル・サスペクツ』と比較したくなる一本。
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『シッピング・ニュース』 THE SHIPPING NEWS
- 2001年 アメリカ
- 監督:ラッセ・ハルストレム
- 出演:ケヴィン・スペイシー、ジュリアン・ムーア、ピート・ポスルスウェイト
ストーリーやジャンル的にはあまり関係ないのだが、『ユージュアル・サスペクツ』ファンなら是非観ておきたい作品。なぜなら、カイザー・ソゼとコバヤシが再共演しているのだから!カナダの小さな港町の新聞社に勤める二人なのだが、この作品では上司部下の関係が逆。港の事件を記事にしたいんなら、サンペドロ港の真相を書けばいいじゃない!

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『CHAOS カオス』 CHAOS
- 2006年 アメリカ
- 監督:トニー・ジグリオ
- 出演:ジェイソン・ステイサム、ウェズリー・スナイプス、ライアン・フィリップ
最近見た『カオス』という映画が『ユージュアル・サスペクツ』に似ています。内容だけでなく、桟橋での乱闘とか、意識したとしか思えない内容です。
(jappy さん)
銃撃戦、爆発ありのクライムサスペンスで、ストーリー的にはあまり関係なさそうなものの、『ユージュアル・サスペクツ』の既視感を感じるシーン、小物がてんこ盛り。
(verbal)
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『ピエロがお前を嘲笑う』 WHO AM I
- 2014年 ドイツ
- 監督:バラン・ボー・オダー
- 出演:トム・シリング、エリアス・ムバレク、ヴォータン・ヴィルケ・メーリンク
クライム・サスペンスで、刑事と容疑者の密室での尋問シーンがあるので当然比較されるだろう。製作者サイドも明言はしていないが、『ユージュアル・サスペクツ』を意識して作っている雰囲気がプンプンする。鑑賞意欲を湧かせる邦題だが、じつは本編内に「Clowns Laughing At You」という言葉が登場するし、英題よりもこちら方がタイトルにふさわしいと思う。
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