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討論会1

当サイトでは『ユージュアル・サスペクツ』の謎についていろいろと研究、解明していますが、 まだ解けていない謎、気になる点などについて、いくつかのメールをいただいています。 それらをここで紹介し、皆さんと共に討論していこうと思っています。

Q01〜10 Q11〜20 Q21〜30 Q31〜40 Q41〜50 Q51〜60 Q61〜70 Q71〜80
論争1 論争2 WANTED! もしあの5人組が

Q01

キートンたちはコバヤシに見せられたファイルによって、 自分たちが脅迫されていることをしったが、なぜコバヤシはあのファイルを作成できたのか。 本当にフェンスターたちの過去のヤマをすべて知っていたとは思えない。
(本間 昌治郎 さん)
一応、これはヴァーバルの嘘の証言の一つということで、 できることがない事をあっさり言うこともアリなんですが、 ちゃんと考えてみると、こういうことでしょうか。
まず、ヴァーバルを除いて、4人の過去を洗えばよいわけですが、 この4人に共通することは、ソゼに不利益を被らせたということです。 ソゼの伝説や性格からすると、こういう人間は生かしておかないはずですが、 いつか自分の身が危うくなったときに、利用できる存在(スケープゴート的に) として、あえて生かせておいた奴らじゃないんでしょうか? で、いつでも自分の意志に従わせて動かすためには、 彼らの弱みを握っておかなければなりません。 それが、あの4人の過去の犯罪履歴(ヤマ)なのでしょう。 つまり、面通しの5人の過去をすべて調べたというのではなく、 あらかじめ、過去を調べ尽くしている何人かのワルたちの中から、 絶対にいうことをきくだろうと思われる4人を、 面通しのメンツとして選んだのではないでしょうか?
で、その方法は?ということになりますが、フェンスター&マクマナスは、楽勝でしょう。 レッドフットや、その他ワル仲間の名前がたくさん出てくるし、 そういう奴らを利用すれば、いくらでも2人の情報は入るはず…。 キートンも元汚職警官なのだから、その手のルートはあるでしょう。 問題はホックニー、この人はあまり犯罪歴の話が出てきませんが、 いずれにしても、ソゼの名前を誰かから聞いているのだから、 ソゼ−ホックニーを結ぶ何らかのルートがあるはずです。 ということで、彼らのすべてのヤマを探ることができる!と思うのですが、いかがでしょうか?
(verbal より)

Q02

なぜ、キントは船を爆破した後で現場に残っていたのでしょうか。現場に残っている必要ってあるんですか? 現場から消えていれば全てを闇の中に葬ることが出来たのではないでしょうか。
(近藤 哲央 さん)
サンペドロ港 船が爆発してから、警察または消防車が来るまでにあまり時間がなかったはず(サイレンが鳴ってた)。 だから、逃げられなかったのかも? もっとも本気で逃げようとすれば、爆発までの時間差を作るなりして、いくらでも逃げられたと思いますが、 そうしなかったのは、やっぱり、したたかなソゼだからでしょう。 その理由としては、「船での事件の真相を自らの手で隠蔽する」事にあるのではないでしょうか? ヴァーバルとしてのソゼは、いくつかの軽い前科を持っています。 だから、ヴァーバルが軽い罪で捕まることに関しては、 ソゼ自身としては、あまり問題ではないのでしょう。
また、捕まった時点でのソゼの筋書きとしては、 クイヤンから尋問を受けるなんてことはなかったはずだから、 ヴァーバルとして捕まっても、ソゼという存在を気づかれることなく 事件をもみ消せる自信があったのでしょう。
(verbal より)

Q03

ヴァーバルが取り調べ室に入った直後くらいに、タバコの入った木箱に視線を落すでしょう? あれはなんらかの意味があるんですか?
(ベニィ さん)
トルコ製の箱 ブライアン・シンガー監督が何かの雑誌のインタビューで、 答えていたのですが、「トルコ製の箱」だそうです。 ソゼの過去の話でトルコが出てくるので、そのための伏線のようです。
(verbal より)
あの煙草のBOXが、二度映りますが、私は、あのBOXにマイクが仕込んであり、 一度目に映る時は「マイクは此処」みたいな感じで、 二度目は、ヴァーバルは“見抜いた”みたいな感じかなと思いましたが。
(RUI さん)

Q04

カイザー・ソゼの右腕、謎の弁護士の名前は「コバヤシ」。 これはヴァーバルがコーヒーカップの底にあったコバヤシ陶器から、咄嗟にとった名前なんですよね? でもあの物腰や英語の発音はどこをとってもイギリス人。 「イギリス人で名前が「コバヤシ」はないだろぉ!不自然だ!」 と思ってしまうのは私だけなのでしょうか?
(じゅんこ さん)
コーヒーカップの底 う〜む、確かにいわれてみれば、そうですね。あの顔は、どうみてもスコットランド系だ! あくまで、ヴァーバルの回想の中にしかいない人間ですからね〜。 最初から謎の弁護士として登場してるので、偽名であってもおかしくはないと思ってました。 しかし!コバヤシ暗殺計画のシーンでは、みんなで彼のオフィスに行きますが、 そこの入口には「小林弁護士」という表札が、ちゃんとかかっているのです! ということは、日本人かい!?
(verbal より)

Q05

冒頭のソゼはコートを着ていますが、「逃げる間もなく捕まった」キントはキントルックですよね。 コートや帽子はどこへやったのかなあ。
(105号 さん)
ソゼルック ソゼ帽子と、ソゼコートはどこにいったのか?確かにナゾです。 船内をうろつきまわってるときは、間違いなくソゼルックのはず…。 しかし、アーコシュ・コバッシュ(火傷の男)の似顔絵では、 ソゼの顔全体(髪の生えぎわまで!)が書かれているので、 彼が目撃したのは、少なくとも帽子を脱いだ後ってことになります。 ということは、やっぱり船の上で脱いだんでしょうか? そして全部燃えてしまったんでしょうか?
(verbal より)
いわゆるソゼルックはなかったんだと思います。キントの虚言の一つなのでは。 マクマナスやキートンが襲撃に行ってる船内に入るとき、 わざわざ自分がキントだと分からない格好だと誤射 (実際は敵なので誤射ではないですが(笑))される可能性があるし、 マクマナスのナイフで殺すときにもソゼルックよりはキントルックのほうがやりやすいでしょうし。 襲撃前にソゼルックを皆に気付かれないように用意するのも大変?(笑) ただ、コバッシュやキートンがソゼと視認するのにソゼルックのほうが分かりやすいかも。 (コバッシュがキントを見てソゼと確認できたのはやはり謎だと思いますけど) キントの遊び心で危険を犯してまでソゼルックをしてる可能性もあるかな。伝説にハクがつくし。
(boba さん)
シーン解析のコーナーでも書いていますが、 シーン1〜3の内容と、その後の展開からすると、 この晩、船上で起こった「本当の出来事」とは以下の通りではないでしょうか?
  • ソゼがディーン・キートンを撃ち殺した
  • アルトゥーロ・マルケスが撃ち殺された
  • アーコシュ・コバッシュがソゼを目撃し、火傷を負った
  • キートン、マルケスを含め27人が死亡した
  • ヴァーバル・キントが現場にいた
と、これだけが判明している事実の全てだと思います。 つまり、ここにはマクマナス、フェンスター、ホックニーやコバヤシなどは登場していません。 (シーン1に首にナイフを刺された死体は出てきますが、マクマナスかどうかは不明) コバヤシの指示により5人組が船を襲撃するというのは、 あくまでヴァーバルの回想の中の話なので、これが真実かどうかはわかりません。 ひょっとしたら、マクマナスやフェンスターはどこかで生きているのかも?
ということで、ソゼにとって、船上では誰が敵で誰が味方だったか?が 全く判明していないため、ソゼルックである必要性についてもよくわからないのです〜。 シーン1のキートンだけが、その答えを知っている!というところでしょうか?
(verbal より)
ソゼルック よく見るとマルケスの部屋にかかっているんですね。 ヴァーバルはそれを着て、キートンにあって、その後海に脱ぎ捨てた、と。 (海に浮かんでいるシーンがありますね!)細かいところもよく行き届いていて感心します。
(わだ さん)

Q06

街なかで変貌して、いいのか、ソゼ!? 警察を出た後、ヴァーヴァル・キントがソゼに鮮やかに変わる場面、 私はすごくすごく大好きなシーンなのですが、街なかで、隣を歩いていた身障者が、 いきなりすたすた普通に歩き出したら、普通びっくりすると思うんですけど…。 大丈夫だったのかな。心配だわ。(^^;)
(ayu さん)
立ち去るヴァーバル 確かに、最後にクイヤンが警察の外に出てきて、キョロキョロとヴァーバルを探しているときに、 去って行った車の方向から歩いてくる人たちはいますね〜。間違いなくこの人たちは、 ヴァーバル(=ソゼ)とすれ違っているハズなんですが、誰も気がつかなかったんでしょうか?
あと、もう一つ気になるところは、ソゼが左半身不随の芝居を解いて、 コバヤシ(名前は不明ですが、あえてこう呼んでおきます)の運転してきた車に乗る直前に、 警察の方を振り返って、悠然とタバコを吸っています。 このときクイヤンはもう外に出てきているのに、よくも見つからなかったモンだなあ〜と思いました。 クイヤンもそれだけキョロキョロしてて、どこ見てたんだぁ〜!って感じです。
(verbal より)
クイヤンが掲示板を見てヴァーバルの嘘に気づき、 駆け出して行った後ろでFAXから似顔絵が出てきているので、 クイヤンは外へ探しに出た時点ではソゼの顔を知らず、 ソゼの恐怖から逃げようとする左半身不随の目立つ男を探していたはずです。 車に乗り込むまでの短時間、芝居を解いて本来の利き腕でタバコを吸うヴァーバルには クイヤンに見つからない自信があった。 通行人は警察署から出てきたのを見たとしてもヴァーバルが警察に追われているとは思わず、 ソゼの顔など知るわけが無いので気にも留めないでしょうし、 ヴァーバルを見失ったクイヤンもあっさり諦めて戻ります。 後で似顔絵を見たクイヤンは地団太を踏んだことでしょう。
(通りがかり さん)
ラストシーンの後、もしクイヤンがFAXで届いたソゼの似顔絵を見たら?とか、 クイヤンとベアが鉢合わせて、ヴァーバルについて語りだしたら?と考えると、とても楽しいですね!
当サイトでは『ユージュアル・サスペクツ』の二つのトリック、
  • ヴァーバルの証言は、掲示板を引用した嘘だった
  • カイザー・ソゼの正体は、ヴァーバル・キントだった
について、いろいろと解説しているのですが、 映画の中に登場する人物の中で、そのことに気付いた警察サイドの人間は、 前者のトリックはクイヤンだけ、後者のトリックは辛うじてジャック・ベアぐらいしかいないのです。 つまり両方わかっているのは、鑑賞した我々だけです。
「犯人探し」という要素がある以上、ジャンル的には「ミステリー」といってもいいのですが、 ミステリーの鉄則は、最終的に作品中で犯人の結論を警察側が出す!ということだと思うので、 そう考えると、『ユージュアル・サスペクツ』は単なるジャンルの枠には当てはまらない、 高いレベルの作品だと思えてきます。
(verbal より)

Q07

マクマナスがナイフで刺されたのは、首の後ろのあざのせい?
(ayu さん)
マクマナス レッドフットとの1回目の会見(?)の際に、マクマナスの首の後ろのあざが見られます。 この時、ヴァーバル・キントはマクマナスの後ろにいたので、このあざを見ていると思われます。 そこで、このあざを見て、「コイツを殺す時は、ここを刺そう」って思ったんでしょうか。 しかし、あんな銃の名手(?)であるマクマナスを殺すことが出来るなんて、さすがソゼ。 ソゼの方が腕が上だったということでしょうか?
(ayu さん)
これは、今までぜんぜん気がつきませんでしたが、改めて観たら、 もう気になってしょうがないです。スティーブン・ボールドウィン生まれつきのアザなのかな? そうでないとしたら、ayuさんのご指摘のように「ここを刺されて死ぬ」という伏線なのかもしれません!
(verbal より)
他のメンバーは全員銃で殺されてませんでしたか? なぜ、マクマナスだけが一番接近しないと致命傷を与える事が出来ないナイフだったのでしょうか? それはやはり「仲間以外には決して背後を取る事を許さないマクマナスを ナイフで殺せた=マクマナスが(少しなりにも)心を許している人物がソゼだよ」 という制作者側のヒントだったんでしょうかね?
(李河 台那 さん)
たしかに『ユージュアル・サスペクツ』では確認できるんですが、彼の他の作品では、確認できませんでした。 じゃあ、この映画の為にわざわざ描いているのかというと、それも微妙です。 彼は、首の後ろのちょっと下の方に”BELIEVE”という刺青を入れているらしいので… (他にもいろんなところに彼は彫っているようですが、 刺青は、役柄によってメイクで消したりすることもあるみたいです) ブライアン・シンガー監督が、その刺青を見て殺害方法を思いついたのでしょうか?
(Yoshiko さん)
もしかして監督が「Believe(信じる)」ことを「Sting(とどめの一撃)」する という遊び心で入れたシーンかもしれませんね。 詐欺が題材の往年の名作映画に『スティング』(Sting)があることですし…。
(リディア さん)

Q08

ホックニーは金を持ち逃げするつもりだったのか? 船への襲撃が一部本当だとすれば、襲撃中に金を確認したホックニーは、金を持ち逃げする気だったんでしょうか。 そうすると、あと一歩であそこからは逃げられたのに、惜しかったですね。
(ayu さん)
ホックニー 船の襲撃の直前にキートンが、ヴァーバルに対し「お前は金を持って逃げろ」と言っていますよね。 で、その通りヴァーバルが金を積んでいる車に行ってみると、 ホックニーが死んでいたのです。ということで、やっぱりホックニーは 1人だけ抜け駆けしようとしたのでしょう!時限爆弾をセットした後も、 船の中には乗り込まず、外からちょっと援護しただけだったし…。 なんかコイツは、みんなを裏切りそうな気がしてました。 でも結局、ホックニーは誰に殺されたんでしょうかね? あのシーンが本当だという証拠はないんですけど、ホックニーが撃たれた直後、 振り返って見た相手というのが、妙に気になります。なんか顔に光が当たってたし。
(verbal より)
ホックニーが後ろから撃たれ、光に照らされながらゆっくりこちらを向くシーンがありますよね。 私はあのシーン、キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(1968年公開)のラストシーンに似ていると思います。 どうでしょうか?
(こばっしゅ!! さん)

Q09

ソゼは、いったん警察に捕まることは計算ずくだったのか、それともアクシデントだったのか? 私の中ではまだこれに対する答えがないんです。 まぁ、何らかのアクシデント+アクシデント上での計算を、ソゼ自身が楽しんでいるようにも見えます。
(ayu さん)
ヴァーバル逮捕 たぶん、警察に捕まったのはワザとだと思います。この時点での、ソゼの筋書きとしては、 担当検事に事件のさわりの部分だけをしゃべって、知事と市長に圧力をかけてもらって、 なんなく保釈される、というところまでじゃないでしょうか?
この後、映画の本編であるクイヤン捜査官の尋問になるわけですが、 これはたぶんソゼとしては、予期していなかった出来事なのでしょう。 正式な取り調べというわけでもないので、軽くあしらってやろうというつもりで、 いろいろとウソが出てきたのかもしれません。
(verbal より)

Q10

アーコッシュ・コバッシュは、なぜ襲撃者が「ソゼ」だと知り得たのか? もし、船への襲撃の映像が一部本当だとしたら、アーコッシュ・コバッシュは、 何をもって、襲撃してきた人が「カイザー・ソゼ」だと知ったのでしょうか。 (アルトゥーロ・マルケスの叫び声から知ったのかな?) また、それがなぜ「悪魔」だと思ったんでしょうか。 あの襲撃が一部本当だとしても、キートンやマクマナスは「悪魔」ではなく、 単なる「襲撃者」だと思うんですが。
(ayu さん)
Q13でまとめて考察

Q01〜10 Q11〜20 Q21〜30 Q31〜40 Q41〜50 Q51〜60 Q61〜70 Q71〜80
論争1 論争2 WANTED! もしあの5人組が