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討論会2

当サイトでは『ユージュアル・サスペクツ』の謎についていろいろと研究、解明していますが、 まだ解けていない謎、気になる点などについて、いくつかのメールをいただいています。 それらをここで紹介し、皆さんと共に討論していこうと思っています。

Q01〜10 Q11〜20 Q21〜30 Q31〜40 Q41〜50 Q51〜60 Q61〜70 Q71〜80
論争1 論争2 WANTED! もしあの5人組が

Q11

アーコッシュ・コバッシュは、いつソゼの顔を見たのか? まぁ殺されかけるところなんでしょうけど、あんな暗闇で、いったいいつあんなに 詳しく顔を見たんだろう…。船の中は明るかったのかな。
(ayu さん)
Q13でまとめて考察

Q12

アーコッシュ・コバッシュの傷は、火傷だけ? 彼には銃で打たれた傷はあったのでしょうか。火傷ばかりが目立ってしまってわからなかった。
(ayu さん)
DVD特別版(海外版)の特典で、アーコッシュ・コバッシュについて、脚本のクリストファー・マックァリーが 監督のブライアン・シンガーに「身体の60%以上もの大やけどを負ったのに、 あんなにしっかりと眉毛が残ってるのは、どういうことだ?」とツッコミを入れてて、 ブライアンは言われるまで気がつかなかったようで「えっ?そうだっけ?」ってびっくりしてて、笑えました。 で、そのアップのシーンでクリスが「ほらほら!見てみろよ!」って言ったのに対して、 ブライアンは「Fire is a funny thing.」と言ってごまかしてました(笑)。
(Nita さん)

Q13

ソゼは警察を出た後、どこへ行ったのか。 これは仮説ですが、アーコッシュ・コバッシュは、生きたまま火をつけられたのではないかと思います。 そうしたら、その時に顔も名前も知ることになると思いますし。 だから、彼が(場合によっては)生き残って証言することも、 ソゼの目的の一つだったのではないでしょうか。いつかのハンガリー人のように。 そして、警察を出た後、ソゼは、アーコッシュ・コバッシュの 両親や友人達を殺して回ったんじゃあ…。 こうしてまた、ハンガリー人達の組織には、一つ伝説が出来るわけですね。
(ayu さん)
アーコシュ・コバッシュ アーコシュ・コバッシュの謎がたくさん出てきましたが、 結局、ソゼにとってこの男はどういう存在だったんだろう? 病院では、コバッシュの症状について「全身の60%が火傷で、肋骨骨折」と診断されています。 だから、銃で撃たれた傷はないんじゃないかな? しかし彼は、「悪魔と目を合わせた」とも言っています。 つまり、ソゼはコバッシュのことを知っているし、 船の上で銃で撃って、殺してもいないということです。
となると、コバッシュはやっぱり「生かされた」と考えるのが妥当でしょう。 ソゼは、自分の名前も顔も警察にバレるのを承知の上で、彼を殺さなかったのです。 それは、やはり自分の伝説をコバッシュに広めてもらうためでしょうか? 船にいた麻薬取引グループのうち、コバッシュは下っ端なので、殺さなくても特に問題ではなかったのかな? コバッシュがソゼを「悪魔」と表現したのは、船の上で自分か、もしくは仲間(アルトゥーロ・マルケスかも?)が、 ひどい仕打ちを受けて、その行為が悪魔的に見えたからなのでしょう。 その後、ソゼは警察に行って(ワザと捕まって?)、ヴァーバルが疑われないように 情報を攪乱したし、メッセンジャーとして生かしたコバッシュの役目も確認することができました。
(verbal より)
火傷男をメッセンジャーとすることをソゼが目的としたなら、 その時点で自分の顔がバレルという危険性が生まれる訳ですよね。 そんな危険性があると分かっていて、火傷男を生かしておくものでしょうか? (顔は整形するにしても…)はて?
(May さん)
彼を生かす目的が、「ソゼ伝説を広めてもらう」ことだしたら、 やはり、顔がバレるというのはリスクの一つになるでしょうね。 ただし最終的に、FAXで送られてきた似顔絵を見て、 あれがヴァーバルだと理解できているのは、我々観客しかいないのです。 FAXを受け取ったのはジャック・ベアですが、彼はヴァーバルの顔を見ていませんし、 クイヤンは掲示板を見て、ヴァーバルのウソを見破ったに過ぎません。 観客だけがあの似顔絵をパッと見て、ソゼ=ヴァーバルと理解することができるのです! つまり、あの似顔絵は種明かしサービスではないのか?と思うんですよ。
逆にいえば、あの似顔絵はちょっと出来すぎじゃないですか? 火傷で瀕死の男が、しかもハンガリー語しかしゃべれないのに、 通訳を通して書いてもらって、あんなソックリな絵が描けるのだろうか? たぶん「顔は全体的に丸っこくて、頭はちょっとハゲていて…」 とかしゃべったんでしょうけど、それでもホントにあそこまで描ける? だから、あの似顔絵は誰のためでもない、 我々観客のために描かれた絵であるような気がしてならないんですよ…。 だからソゼとしても、あんな精巧な絵が描かれているなんて夢にも思わないだろうから、 半殺しした男に、多少顔を見られたって…という気分だったんじゃないかな? でも結果的に、コバッシュを生かしたことは、やっぱり失敗だったんでしょうね。
(verbal より)

Q14

ところで、私と友人は「マクマナスとフェンスターは絶対にデキている」 ということで意見が一致。verbalさんは、どう思われますか?
(Yoshiko さん)
これは、ズバリ!当たりです。 映画の本編では、あまりそういうのは感じられないんですが、ノベライズを読むとよくわかります! ソゼの名を聞いて脅えてしまったフェンスターをマクマナスが抱きしめてあげるとか、 2人で一緒に買った指輪をいつもはめているといったエピソードが出てきます! ちなみにお互いに「マイキー」「フレディ」と呼び合っているようです。
(verbal より)
タバコを投げつけられる レッドフットにマクマナスが煙草を投げつけられるシーン近辺での、 フェンスターの表情は、もうどう見ても「デキている」としか思えません。 とすると、相思相愛の2人のうちの1人が先に逃げ出すなんていうことはあるんでしょうか?
これはまた私の極端な仮説なのですが、フェンスターは、コバヤシに、 「金を持ってここへ来れば、マクマナスと二人で逃がしてやる」 と言われたのではないでしょうか。嗚呼かわいそうなフェンスター。(;_;)
(ayu さん)
これ私も同感です〜!! そうそうあのタバコを投げ付けられるシーンで、なぜかフェンスターだけが別カットで いかにも心配してるって感じがしましたものね(笑)。原作でデキているとあれば、 5年間も一緒にいた相棒をおいてトンズラこくなんて絶対にあり得ないですよね! いやぁ、もう少しその辺を詳しく描いてほしかったなぁ。
(李河 台那 さん)
あの時の表情って、なんとなく女顔じゃありません?(^^;) これは私の妹が言っていたのですが、あの時フェンスターが心配しているのは、 マクマナスが煙草を投げつけられて怪我をしないかということもあるんだけれど、 キートンがマクマナスの肩を抱いていたので、それも心配しているのに違いない!と言っていました。 …そしたらストーリィが違ってきちゃうよ。
(ayu さん)

Q15

ふと思ったのですがケビンは助演賞ですよね。主演って誰ですか?
(kj さん)
アカデミー助演男優賞 クレジット上では、スティーブン・ボールドウィンがトップに出てくるので、 彼が主演ということになるのでしょうか? また逆に、ケヴィン・スペイシーが助演だということは、 そのサポーティングの対象となる相手は誰か?と考えると、 クイヤン役をやったチャズ・パルミンテリになるんでしょうかね?
ただしアカデミー賞では、主演と助演の違いを明確にあらわしているわけではないようです。 本作のような群像劇(多くの人々の姿を主題とした作品)の場合、 これといった主演がいるわけでもなく、かつ、出演者の中の1人が演技賞に値する時は、 「助演賞」として扱われるようです。『マグノリア』でノミネートされたトム・クルーズや、 『トラフィック』で受賞したベニチオ・デル・トロの場合は、 本作と同じような群像劇の作品だったからだと思います。
また余談ですが、ブライアン・シンガー監督は群像劇に関して多少の自信を持っているようです。 『X−メン』の監督を任されたときに、「『ユージュアル・サスペクツ』で群像劇を撮った 経験を買われたのかな?」と語っています。
(verbal より)
私は、ただ単純に「あぁ、彼に主演男優賞をあげたら、まだこの映画を見てない人が、 ケビン・スペイシーが犯人だと予想させてしまうから、あえて助演にしたんだな。」と思ったのですが…。 これから見る人から映画の面白みを奪わないための、アカデミー賞の気遣いだと思いました。 でも、作品データを読むと、 それよりも前にシアトル国際映画祭で、主演男優賞をもらってるんで、台無しですよね(笑)。
(Nita さん)

Q16

なぜカイザー・ソゼは自分の妻や子供が暴行をうけた時、1人だけ逃がしたのですか? あの時殺してしまえば、4人集めなくてよかったのに(話が成立しませんが) そして謎のまま終わるのに…?
(ノートン さん)
1人逃がす ソゼがトルコ時代に家族を殺されたとき、 襲ってきたハンガリー組織の1人を何故逃がしたか?ですが、 これは、やっぱりソゼの名を世間に広めてもらう(伝説にしてもらう) ためのメッセンジャー役として、逃がしたんじゃないでしょうか? また、逃がして、しばらく泳がせてやることによって、 彼の組織や人間関係をひそかに調査する事もできます。 後で復讐した人の中に、彼らにお金を貸した人までいるのだから、 これは相当調べたのでしょう!
ところで、質問の後半にあった「4人集めなくてもよかったのに」 というのは、もしかしてノートンさんは、 1人逃がされたハンガリー組織の男=船で殺された男(アルトゥーロ・マルケス) と考えられているのでしょうか? そうだとしたら、これは新たなおもしろい仮説です! ソゼが何故マルケスを追っているのか?とか、マルケスがどこでソゼの顔を見たのか?が全部解決されますね…。 でも、マルケスについてクイヤン達が調べた内容によると、 彼はアルゼンチンの麻薬組織の人間で、ソゼの顔を見たことがあり、 例のハンガリー組織に売られるために船に乗せられた、ということになっています。 従って残念ながら、トルコで逃がされたハンガリー組織の男=アルトゥーロ・マルケス、ではないのです。
(verbal より)
船の中でソゼの顔知ってるアルゼンチン人いるじゃないですか。殺される人ですね。 こいつってソゼの家族を襲って、見逃された人に似てる気がしたんですよ。 同一人物???でも、見逃された人はハンガリー人だよね。…全く関係ありません??? この船の取り引きについて誰かくわしく教えてくれませんか?
(Kon さん)
アルトゥーロ・マルケス 結論からいっちゃいますと、たぶん別人だと思います。 アルトゥーロ・マルケスはアルゼンチン組織の人間で、麻薬取引に関しては、ソゼと敵対する組織なのです。 その彼が、何故かソゼの顔や仕事の内容を知っており、同じくソゼに敵対する、トルコ時代に叩き潰された ハンガリー組織に売られるために、サンペドロ港から船に乗った というのが、あの晩、港で行われた本当の取引なのです。 あの船は、トルコに向かう途中で、マルケスを乗せるために、 サンペドロ港に寄港したということになっています。
ただしこの件は、港での出来事に関しては、詳しくわかるのですが、 トルコ時代の話については、正確なところはわかりません。 なぜなら、ヴァーバルの回想シーンの中での話なので、 どこまでが本当で、どこまでが嘘なのか?が全く不明だからです。 でもこの時の、1人逃がされたハンガリー組織の男の顔をよく見ると、 ヒゲ面でちょっとハゲているため、マルケスに似ているといえば似ていますね…。
『ユージュアル・サスペクツ』のスゴイところは、 ヴァーバルの証言は完全に嘘である、と断言できないところにあると思います。 コバヤシと、最後に登場する車の運転手の例のように、 本当に実在する人物でも、嘘の証言の中に出てきたりします。 だから名前や役割は違っても、ソゼのイメージ的に、 別の2人が、実は同一人物だったということは考えられます。 本当に、トルコで逃がされた男=アルトゥーロ・マルケスだったとしたら、 嘘の証言の中に、真実への伏線が存在するということで、 この作品はスゴすぎるッ!!としかいいようがないような気がします。
(verbal より)

Q17

私はこの作品、内容的にどのあたりが評価されているのか、今ひとつ良く分かりません。 勿論、ケビン・スペイシーのファンですし、最後はカッコいいナァと思いました。 でも、思うんですけど、本作品って伏線とか何も要らないんじゃないですか? 結局は「ソゼの即興で作ったホラ話に、刑事が引っ掛かった」って話でしょう? 「嘘の話」なんだから、なんとでもなるし、伏線も別にあってもなくてもって感じですし、 ソゼの凄いところは、単に「あんな材料からそんなホラ話を作ったという事だけ」に 在るような気がしてならないのですが、実際のところ、どうなんでしょう?
(すぺいし さん)
コーヒーカップの底 まず、『ユージュアル・サスペクツ』という作品は、 物語のラストで、カイザー・ソゼにまんまとダマされた!という人が多く、 それが話題を呼び、有名になっていった作品ですが、 これは「ソゼがスゴイ!」のではなく「脚本がスゴイ!」のだと思っています。 ラストで多くの人がダマされてしまうのは、二つあると思います。
  1. 今までヴァーバルが回想で語ってきた話のほとんどが、作り話だったこと
  2. カイザー・ソゼの正体が、ヴァーバル・キントだったこと
これを簡単にいうと、1は「大どんでん返し」で、 2は「犯人探しサスペンス(ミステリー)の意外性」ということになると思いますが、 この二つのポイントを、ラストに一編に集約したという、 脚本が素晴らしいのではないでしょうか? 更に、1と2の事実は、作品中において誰もそのことを語っていません。 クイヤンがコーヒーカップを落としたことや、FAXで届いた似顔絵を見て、 観客が自ら、二つの事実を悟らなければならないのです。
また、映画史のコーナーでも多少書いていますが、 1や2のテーマを単体で取り上げた作品は過去にいくつも存在します。 2のテーマ「殺人事件の真犯人が、その物語の語り手だった」というのは、 有名なアガサ・クリスティのミステリー『アクロイド殺し(殺人事件)』と同じ手法です。 この真犯人の在り方については、賛否両論の嵐が吹き荒れたらしいです。
また、『ユージュアル・サスペクツ』の原点で、1のテーマをそのまま映画にしている作品として アルフレッド・ヒッチコック監督の『舞台恐怖症』があります。 ここでの嘘の回想という手法も、あまり評判がよくなかったようです。 つまりこれは、かのサスペンスの巨匠でさえも、 成功させることのできなかったストーリー形式なのです。 現在と過去の回想を交互に行き来する作品として、近年では『タイタニック』が有名ですが、 仮に、最後の最後に老婆となったローズ(ヒロイン)が、 何の伏線もなく「今までの船の事故の話は、全部嘘だったのよ」 とポツリと言ったら、一体どんなことになるでしょう??想像もできない…。 まあこういった、映画における回想シーンというのは、 嘘でないことが前提であるため、回想する人(語り部)の顔のアップなどから、 回想シーンに入っていくというのが鉄則らしいです。 これは観客に対して、語り部へ感情移入してもらうことが狙いです。 もちろん『ユージュアル・サスペクツ』の回想シーンにおいても、 この鉄則を守っているのですが、これに「コーヒーカップの底を見ている」といった、 嘘への伏線も同時に貼っているところが、スゴイと思います!
(verbal より)
でも、1の「大どんでん返し」で引っ掛かる部分は、 やはり嘘の話に、何故自分を含めたかというところでしょうか。 別に、自分を入れずに別の話にしておけば良いと思うのです。 2の「犯人探しの意外性」というのは、ソゼが故意に作ったものであって、 ソゼ自身には、別に1のような話をする必要は全く無いんですよね。 これは「ソゼ自身の茶目っけで刑事をコケにした」というのが正しい見解なのでしょうか。 あれくらいの話をして騙せるのなら、自分を含めない危険性の皆無な嘘の話を言えば 良いワケですから。自分の意見としては最後にピート・ポスルスウェイト(コバヤシ)が 車を持ってくるまでの暇な時間に、犯罪の天才であるソゼが刑事を揉んでやった、 というのが本作品の根底にある、大筋のようなモノに感じました。
(すぺいし さん)
FAX そもそも、カイザー・ソゼという男が、伝説にも出てきたり、 ヴァーバルやコバヤシがいうような、完璧なプランを練る男だったら、 船の爆破事件で、自分が捕まったり、目撃者を逃がしたりするようなことはないんじゃないでしょうか? となるとこの物語が、根本からスタートしなくなってしまう訳ですが、 そうしなかったところに、ソゼの遊びというか余裕な態度が感じられますね…。 もっとも、ヴァーバルがクイヤンに嘘を語ったのは、 遊びというよりは、保釈までの成り行き上のことなのかもしれません。 途中までのエピソードは、ある程度本当のことを語っていると思われるので、 ヴァーバルとしてのソゼにとっては、何の問題も身の危険もないはずです。
しかし、クイヤンに「カイザー・ソゼって誰だ?」と聞かれた直後からは、 回想シーンの信憑性としては一変していきます。 この時の「なんてこった!」と机を叩く仕草は、かなり本気のような気がします。 その後はご存知の通り、自ら泣き崩れてまで嘘をつき通しているので、 クイヤンも我々観客も、すっかりヴァーバルに(スペイシーの演技に?) ダマされてしまった!のではないでしょうか…。
ということで、前回にも述べた、本作でダマされる二つのポイントのうち、 「大どんでん返し」は、クイヤンが掲示板やコーヒーカップで気づくところで、 我々観客も一緒に気づくことができます。 しかし、もう一つのポイント「犯人探しの意外性」は、 病院からソゼの似顔絵FAXが届いたことで判明するのですが、 この時点で、ソゼ=ヴァーバルと理解できるのは、 我々観客だけ!ということは、スゴイことではないでしょうか? クイヤンもベアも、自分が追っていた男の側しか頭の中になかったようなので、 お互いにギリギリのところで、ソゼの正体にはたどり着いていません。 犯人探しのサスペンス映画でありながら、ストーリー上では、 誰もその犯人を探し当てることができなかったなんて…!
ということで、ここまでは真犯人たるソゼの作戦としては、 完璧に進んでいるように思われますが、もしもこの後、 警察の中で、ベアが「クイヤン、こんなFAXが届いたんだが…」 というやりとりがあったとしたら、どうなることでしょう?! まあ、それはそれで、すべては「ソゼが消え去った」あとの祭りですね。 あの時、もし病院からのFAXが届くのが、数分早かったのなら… と考えると、ソゼの企みは全てパーになってしまいそうですが、 そこは、ソゼ以上に完璧な「脚本」のおかげで、 今、我々はこうして、楽しまされ、悩まされているという訳なのです。
(verbal より)

Q18

お気に入りのシーンは、冒頭のキートンがソゼに向かって 「足の感覚がないよ…カイザー」って言うとこです。 本当は、足の感覚はあったんだねー…
(ソ――ゼ さん)
足の感覚がないよ キントは左半身麻痺=足の感覚がない。 …はずなのに、それなにのに… 目の前に現れたのはマントに身を包んだキント… 「お前がカイザーかよっ」 …すべてを悟ったキートンが 「本当に足の感覚がないのは俺だよ…カイザー…」 って皮肉っぽく??言い放っているように解釈しちゃったんです。
(ソ――ゼ さん)
「足の感覚がない」のはソゼだと思ったんですね?!それは、かなりおもしろい見方です!! ソゼ=ヴァーバルと知った後にそう思うと、ギャグになってしまいますね。
本当は、ソゼ自身がキートンを背後から撃って、 「(撃たれた)気分はどうだい?」とキートンに聞いたら、 「(自分の)足の感覚がないよ、カイザー」と答えたということですね。 まあ、こんなことを聞くソゼも、かなりフザけた奴ですが…。
(verbal より)

Q19

私のドッキリポイントは、ヴァーバルがイーディに未練の残るキートンに 「もう時間だ」と言うシーンで、確か「右腕に時計をしている」事でした。 普通は利き腕とは逆の方に時計をつける、というので見ていたのですが、 その直前にも「キートンが右腕に時計をしている」シーンがあるのでなんともいえません。 しかも、キートンは普段から腕時計は右腕につけている人なので、 映画の中での「狙い」なのか、ただ単に「本人のいつもの癖」なのか判別しにくいです。
(フォックス さん)
腕時計 腕時計については、以前ちょっと考えたことがあります。キートンではなくて、ソゼについてなんですが…。 冒頭の、船上でソゼがキートンを撃つときに、 キートン「今何時だ?」、ソゼ「12:30だ」という会話がありますが、 この時ソゼは左手に「金の腕時計」をしていますね…。 その直後にソゼは、左手で銃を撃つのですが、左利きのくせに左手に腕時計するのかぁ?と不思議に思いました。 まあ、これは「ソゼが左利き」というのを印象づけるための一連のシーンでもあり、 利き手に腕時計してる人がいてもおかしくないか、とあまり気にはなりませんでした。
フォックスさんの指摘の通り、キートンも利き手に腕時計していたとなると、 欧米人としては、そういうのが普通なんでしょうかね〜? まあ、もちろん日本でもそういう人はいっぱいいますけど…。
あと、船上でソゼに時間を聞くということは、 このときキートンは、腕時計していなかったんでしょうかね? 足の感覚がないにしても、タバコを吸ってるぐらいだから、 腕時計をチラっと見るぐらいの余力はあると思うんですけどね〜
(verbal より)
時計の話でひとつまたひっかかった事があります。 こちらのトップページの面通しの写真ではキントは右手に時計をしています。しかしキントは左半身が不随の筈。 だから普通は動く右手でもって左手に装着するのが自然だと思ったのですが…。 タバコに火がつけられずにクイヤン刑事に火を点けてもらうシーンがあってそれは確か左手だったような…。 だから腕が上がらない訳ではないようなので…。 これも一つのヒントだったんでしょうか…。 まぁ動くといっても不自由な左腕じゃ見難いという事で、 誰か(コバヤシ?)に右手につけてもらってるというのが妥当な線かもしれませんが。
(飛燕 さん)
ヴァーバルにとっては、利き腕というよりは動く腕は右しかありえないので、 右腕に時計をするのは確かに変ですね! これは、ソゼとヴァーバルを結びつけないためのミスディレクションのミスなのか、 あるいは、ヴァーバルの左半身不随がウソだということへのヒントなのか、 またまた興味深い視点となりそうですね。
(verbal より)
わたくしは以前福祉系企業で働いていた者です。 その経験を含め少々気付いた点があるので、お聞きくださいませ。
  1. 利き腕に時計をはめる人はけっこういます。 わたくし自身も利き腕である右手にはめています。(幼少の頃からの単なるクセですが) 昔の建築家などはけっこう多かったようです。(図面を引きながら時計を見たりするため) また欧米ではけっこう一般的ですが、 特に登山家の方は右手に装着することが多いようです。 それは落雷の際に少しでも金属製品を心臓から遠くするためです。
  2. 左半身不随だから利き手の右手にはつけないというのは間違い。 片麻痺がある場合、麻痺側にはなるべく何もつけないようにします。 動かす神経が正常に機能していないが痛覚は機能しているため、 何かに引っかかったり巻き込まれたりすると非常に危険なためです。 特に拘縮がある場合が何もしなくても痛いのに、 そこに腕時計なんか巻きつけてなんかいられません。 だからよく見たらキントは左手を常にカバーしてますでしょう? (いやぁ、よく障害者の方の動きを知ってらっしゃる、正に名演!)
また麻痺側に腕時計を着ける場合、時間を見るためにはわざわざ左手を持ち上げなければいけません。 それなら動く側に付けていれば痛みを伴わずにさっと見ることができます。 そういう物理的な理由もあるのです。 ご家族に巻いてもらったり自分の口で器用に腕時計を巻くところを何回も見たことがあります。 従って右手に腕時計をつけているのは非常に理にかなっているという事です。
つまりキントは実によく障害者を演じているのです。 決してミスディレクションだとかヒントなどではないと思いますよ。 日本は欧米と比べて福祉に関する情報が一般的に知られていないため、 こういう誤解が生まれるんでしょうねぇ。と思いました。
(心の俳句 さん)

Q20

原題をそのまま邦題にしてるところに、違和感をおぼえるようなおぼえないような…。 これ、邦題つけるとしたら、どんなのが適当なんだろう?? やっぱりいじらない方がいいのかなぁ?
(miyuki さん)
誘拐犯 最近の世の中(映画界)の流れからいくと、 法廷モノ、刑事・事件モノでは、人を表す「漢字三文字」ってのが多いみたいです。 『依頼人』だの『逃亡者』だの『追跡者』だの。 本作の関連作品でも『交渉人』『誘拐犯』といったのがありますね! 「usual suspects」という言葉からならば、「容疑者」ってトコでしょうか? 直訳で「常連容疑者」とか、「常習犯」でもいけるかな?
それか原題を無視して、ソゼのことをタイトルにしてもいいんじゃないでしょうか? 「悪魔のような男」とか、「煙のような男」とか…。 う〜ん、いまいちセンスなくってすみません…。
(verbal より)
漢字三文字のタイトルって、なんだか堅苦しいイメージがあります。 脚本賞でオスカーをもらってるくらいなんで、やっぱ奇抜なタイトルが似合いそう。 ここはひとつ「ある男の証言」(?)とか「逆襲のソゼ」(爆) でいってもらいたいものです。
(むつ さん)

Q01〜10 Q11〜20 Q21〜30 Q31〜40 Q41〜50 Q51〜60 Q61〜70 Q71〜80
論争1 論争2 WANTED! もしあの5人組が