Q19 |
私のドッキリポイントは、ヴァーバルがイーディに未練の残るキートンに
「もう時間だ」と言うシーンで、確か「右腕に時計をしている」事でした。
普通は利き腕とは逆の方に時計をつける、というので見ていたのですが、
その直前にも「キートンが右腕に時計をしている」シーンがあるのでなんともいえません。
しかも、キートンは普段から腕時計は右腕につけている人なので、
映画の中での「狙い」なのか、ただ単に「本人のいつもの癖」なのか判別しにくいです。
(フォックス さん)
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腕時計については、以前ちょっと考えたことがあります。キートンではなくて、ソゼについてなんですが…。
冒頭の、船上でソゼがキートンを撃つときに、
キートン「今何時だ?」、ソゼ「12:30だ」という会話がありますが、
この時ソゼは左手に「金の腕時計」をしていますね…。
その直後にソゼは、左手で銃を撃つのですが、左利きのくせに左手に腕時計するのかぁ?と不思議に思いました。
まあ、これは「ソゼが左利き」というのを印象づけるための一連のシーンでもあり、
利き手に腕時計してる人がいてもおかしくないか、とあまり気にはなりませんでした。
フォックスさんの指摘の通り、キートンも利き手に腕時計していたとなると、
欧米人としては、そういうのが普通なんでしょうかね〜?
まあ、もちろん日本でもそういう人はいっぱいいますけど…。
あと、船上でソゼに時間を聞くということは、
このときキートンは、腕時計していなかったんでしょうかね?
足の感覚がないにしても、タバコを吸ってるぐらいだから、
腕時計をチラっと見るぐらいの余力はあると思うんですけどね〜
(verbal より)
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時計の話でひとつまたひっかかった事があります。
こちらのトップページの面通しの写真ではキントは右手に時計をしています。しかしキントは左半身が不随の筈。
だから普通は動く右手でもって左手に装着するのが自然だと思ったのですが…。
タバコに火がつけられずにクイヤン刑事に火を点けてもらうシーンがあってそれは確か左手だったような…。
だから腕が上がらない訳ではないようなので…。
これも一つのヒントだったんでしょうか…。
まぁ動くといっても不自由な左腕じゃ見難いという事で、
誰か(コバヤシ?)に右手につけてもらってるというのが妥当な線かもしれませんが。
(飛燕 さん)
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ヴァーバルにとっては、利き腕というよりは動く腕は右しかありえないので、
右腕に時計をするのは確かに変ですね!
これは、ソゼとヴァーバルを結びつけないためのミスディレクションのミスなのか、
あるいは、ヴァーバルの左半身不随がウソだということへのヒントなのか、
またまた興味深い視点となりそうですね。
(verbal より)
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わたくしは以前福祉系企業で働いていた者です。
その経験を含め少々気付いた点があるので、お聞きくださいませ。
- 利き腕に時計をはめる人はけっこういます。
わたくし自身も利き腕である右手にはめています。(幼少の頃からの単なるクセですが)
昔の建築家などはけっこう多かったようです。(図面を引きながら時計を見たりするため)
また欧米ではけっこう一般的ですが、
特に登山家の方は右手に装着することが多いようです。
それは落雷の際に少しでも金属製品を心臓から遠くするためです。
- 左半身不随だから利き手の右手にはつけないというのは間違い。
片麻痺がある場合、麻痺側にはなるべく何もつけないようにします。
動かす神経が正常に機能していないが痛覚は機能しているため、
何かに引っかかったり巻き込まれたりすると非常に危険なためです。
特に拘縮がある場合が何もしなくても痛いのに、
そこに腕時計なんか巻きつけてなんかいられません。
だからよく見たらキントは左手を常にカバーしてますでしょう?
(いやぁ、よく障害者の方の動きを知ってらっしゃる、正に名演!)
また麻痺側に腕時計を着ける場合、時間を見るためにはわざわざ左手を持ち上げなければいけません。
それなら動く側に付けていれば痛みを伴わずにさっと見ることができます。
そういう物理的な理由もあるのです。
ご家族に巻いてもらったり自分の口で器用に腕時計を巻くところを何回も見たことがあります。
従って右手に腕時計をつけているのは非常に理にかなっているという事です。
つまりキントは実によく障害者を演じているのです。
決してミスディレクションだとかヒントなどではないと思いますよ。
日本は欧米と比べて福祉に関する情報が一般的に知られていないため、
こういう誤解が生まれるんでしょうねぇ。と思いました。
(心の俳句 さん)
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