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討論会7

当サイトでは『ユージュアル・サスペクツ』の謎についていろいろと研究、解明していますが、 まだ解けていない謎、気になる点などについて、いくつかのメールをいただいています。 それらをここで紹介し、皆さんと共に討論していこうと思っています。

Q01〜10 Q11〜20 Q21〜30 Q31〜40 Q41〜50 Q51〜60 Q61〜70 Q71〜80
論争1 論争2 WANTED! もしあの5人組が

Q61

この作品は何度か見たのですが、今だに理解できない部分が多すぎて困ります…。 ソゼは要するに何をしたかったのでしょうか?そのあたりがよく見えてきません。
(お馬鹿 さん)
4人の仲間を殺すこと、アルトゥーロ・マルケスを消す事の二つが目的だったのでしょうか? 4人はそれぞれ過去に犯した犯罪で、知らずにソゼの利益を犯していて、それに対する報復なのでしょうか? なぜ警察に身柄を拘束されたのかも謎です。 つまり4人を使って、マルケスを消し、ついでに4人も消す。 一挙両得を狙っていたのでしょうか?
また、シーン3の5人の面通しですが、これもソゼの計画のうちでしたかね? ここからラストの港襲撃までを緻密に計算していたということでしょうか? だとすると、面通し以降の事件(タクシーサービス襲撃、コバヤシ暗殺未遂、宝石屋強盗、 フェンスター死体発見)は全て空想とも考えられますよね?? つまり面通し後、港を襲撃し、4人を始末。 なぜか身柄を拘束されたので、そこで空想話を語りだしてまんまと脱出…? 書いててパニックになってきました。いっぱいいっぱいです。 ストーリーからは完全に疑問点を解決するには材料不足なのでしょうか?
(お馬鹿 さん)
いろいろ質問をいただきましたが、 だいたい同じような内容が討論会のコーナーに載っていますので、 そちらを参照、熟読してもらった方が、てっとり早いかと思います。
  • ソゼは何をしたかったのか?
    Q17Q51
  • 4人を集めたきっかけ、面通し
    Q24Q29
  • ヴァーバルは何故警察に捕まったのか?
    Q02Q09
  • 面通し以降の事件について
    Q21
(verbal より)

Q62

“コバヤシ”はコーヒーカップの裏に書いてあった名前からの創作だとばかり思っていたのですが、 終盤でクイヤンがヴァーバルの取調べ室から呼ばれて部屋の外に出て、 2人の警察署員に何か告げられた時に「弁護士のコバヤシか?」とクイヤンが聞いて、 署員がうなずく場面があったと思うのですが…。 ということはコバヤシは実在していたということでしょうか?
(snowflake さん)
コーヒーカップの底 クイヤンが「コバヤシ…」というシーンですが、 これは、密告屋アルトゥーロ・マルケスについて話しているときですね。 彼はニューヨークから逃げてきて、ロサンゼルスで再度捕まり、 そこで彼の本国強制送還手続きを担当したのがイーディ・フィネランです。 ニューヨークにいたはずのイーディがなぜロサンゼルスにいたかというと、 コバヤシが彼女を呼び寄せ、コバヤシのオフィスで仕事をさせていたという、 ヴァーバルの回想からつながってくるのですが、 この話を先に聞いていたクイヤン(盗聴していた2人も)としては、 「すべて裏で段取りをしていたのはコバヤシ」ということが、容易に想像できたのでしょう。
つまり、こういうことですね…。マルケス←イーディ(←コバヤシ)
しかし、マルケス←イーディ というのは警察側でも裏の取れる事実ですが、 イーディ(←コバヤシ) というのは、 ヴァーバルの回想からミスリードされた結果でしかないと思います。 ヴァーバルの回想以外で、イーディのバックにコバヤシがいるとは、誰も言っていないからです。 よって、コバヤシという弁護士が実在したという確率は低いですね。 最後にヴァーバルを迎えにくる運転手は確かに存在していますが…。
(verbal より)

Q63

クイヤンが終盤のほうでキートンがソゼだったという推理をまくしたてるシーンがありますよね? そこでキートンがソゼだったという理由付けに弁護士のイーディをコバヤシが使ったのだとか言ってましたが、 もしキートンがソゼだったとしてわざわざイーディを使う理由ってあったんでしょうか? イーディの位置づけがいまいちわかりません。
(sharkskin さん)
イーディ クイヤンの仮説の中での、キートンとイーディの関係についてなので、 まったく想像の域を出ませんが、敏腕捜査官が納得するほどの理由としては、こうでしょうか。
イーディがなかなかヤリ手の弁護士であることは、ニューヨークにいたクイヤン自身も知っていたはず。 その彼女が、ソゼの今回の最大のターゲットである、アルトゥーロ・マルケスの処理についたということは、 クイヤンとしても、なるほどと思ったのではないでしょうか。 彼女の恋人であるキートンが実はソゼで、 キートンの依頼であれば、彼女が動くというのも、自然の流れに見えるでしょう。 その間でコバヤシが仲介していたとしても、クイヤンとしては、この時はじめて名前を聞いた人物ですし、 そんな実力もわからない謎の弁護士が、 直接マルケスの処理をするといっても、あまり信用できないでしょう。
ヴァーバルの回想シーンの中で、いくつかの事件と、それに関与する2人の弁護士、 コバヤシとイーディの描かれ方としては、警察側で裏の取れる部分はイーディが仕切り、 裏の取れない部分はコバヤシが仕切っている、という構図になります。 そんなイーディを更に仕切っているのが、コバヤシとソゼであるキートンだ、 というクイヤンの推理は、それなりに筋は通っていると思います。
結局のところ、そんな推理に導かせた、 ヴァーバルのミスディレクションこそが、本当にスゴイと思います。
(verbal より)

Q64

フェンスターはどうやっていなくなったの?
(レタスビッチ さん)
桟橋の死体 NYでの面通しは警察がらみなので、この時点で、5人がいるのは事実でしょう。 でも、ロスでの出来事がヴァーバルの作り話なら、フェンスターがああいった殺され方をしたのも虚構ですよね。 そして、襲撃者は4人になっています。もちろん、4人っていうのも嘘で、5人で襲撃して、 ドサクサにまぎれて殺されて、港での焼け焦げ死体の中にいるのかもしれませんが…。
(レタスビッチ さん)
フェンスターについては、確かにビーチで殺されたかどうかは不明です。 そして、貨物船の襲撃の一味に加わっているかどうかもわかりません。 港の焼け焦げ死体については、ブラアイアン・シンガー監督の種明かしで、 キートンがその中の1人に入っていることはわかっているのですが、 5人組のうちの残りの3人の行方は全くわかりません。 ニューヨークのタクシータービス襲撃事件自体は確かだったとしても、 これもヴァーバルの回想シーンの中での話ですから、本当の実行犯が誰だったか?までは特定できませんね。
(verbal より)

Q65

おびきだされた3人(4人?)
(レタスビッチ さん)
タクシーサービス 5人がNYで宝石強奪して、それをさばくためか、ほとぼりをさますためか、 ロスに来たのは事実でしょう。でも、コバヤシとのやり取りが虚構なら、 ヴァーバルはどうやって他の4人をそそのかして、密輸船を襲撃させるようにもっていったのでしょう? 単に、金とヤクの強奪って話でつったのかな? 別にストーリー展開にはこんなことを明かさなくてもいいのですが、劇中にヒントらしきものはないし…。
(レタスビッチ さん)
面通しの後の5人組の行方は、ほとんどわからないんですよ。 ロスでの数々の事件も、ソゼやコバヤシの指示で、全て別の人間が起こしているのかもしれませんし、 例えばホテルの地下での宝石屋襲撃事件とか、コバヤシのボディーガード暗殺事件も、 警察側で裏が取れたという話が出てこない以上、 完全にヴァーバルのでっちあげだった可能性もあるわけです。 ヴァーバルとしては、保釈が決まっているわけですし、 レイビンの部屋での話も、適当なことを言って、 クイヤンの執拗な尋問(正式な取調べではないですが)をなんとか、かわしさえすればいいだけなのです。
(verbal より)

Q66

掲示板に貼ってある単語は全てヴァーバルがその場で考えた事なんですよね? それをふまえると「Kobayashi」も「Red foot」も嘘か偽名ってことになりますよね? それじゃあ レッドフットはヴァーバルの妄想の人物じゃないかなと思うんですよ?
(Aki さん)
運転席にいた宝石屋を撃ったのはヴァーバルってことになってるので、 本当にそんな事件があって撃ったのは自分だなんて言ったら、 いくら取り調べでないにしろ、殺人の自供として再逮捕されそうじゃないですか? だからあの事件は本当はなかったんじゃないかな? レッドフットなんていないんじゃないかな?じゃなかったら掲示板に書いてある 「Red foot」の文字を見つける意味がないと思うんですけど。どう思いますか?
(Aki さん)
レッドフット コバヤシやレッドフットの名前は、ヴァーバルがクイヤンと話しをしている最中に、 コーヒーカップの底や背後の掲示板から見つけた(引用した)名前で、 もちろん、ヴァーバルの話の中では偽名ということになります。 コバヤシのように実在の人物の名を伏せるために偽名とさせたのか、 そもそも存在しなかった人物を、存在したかのように登場させたのかは、 ヴァーバルの嘘のつき方具合なので、ハッキリとは分かりません。
では、レッドフットは実在したのか?という謎になりますが、 まず、彼の名前が最初に出てくるのは、ニューヨークのタクシーサービス事件のところです。 この事件自体は、本当にあったと考えられます。 その後の、サンペドロの鐘のある公園での面会シーンとか、 レッドフットが紹介したヤマである宝石屋襲撃事件は、 コバヤシの登場に結びつける間のエピソードでしかないので、真実味はあまり無いです。 よって、レッドフットやその手下、宝石屋とそのボディガードも実在しなかったと考えてもいいでしょう。 コバヤシのボディガード2人についても同じですね。 ただし、警察が本気でこの二つの殺人事件についても捜査を始めるのなら、 いつかは嘘かどうかがバレてしまうことになります。 ヴァーバル(ソゼ)としては、必ず2時間後に保釈されるという、 自信があったからこそ、そんな嘘でも軽々と話したのではないでしょうか。 なぜなら、クイヤンとの会話におけるソゼの最大の目的は、 自分以外の誰かを、港の爆破事件の首謀者として、警察側に思い込ませることであったからです。 でなければ、最初からヴァーバルという身障者を装って、 ワザワザ捕まるなんてこともしなかったでしょう。
ヴァーバルの回想の中に出てくるいくつかの事件について、 どれが本当で、どれか嘘だったのか?と、殺人事件について軽々と話すものなのか?は、 Q21でも考察していますので、 よかったら、そちらも参考にしてみてください。
(verbal より)

Q67

ヴァーバルの話の中で、ヴァーバルたちがコバヤシを結局殺せなかったのはなぜですか?
(やまだー さん)
コバヤシ暗殺 ヴァーバルたちがコバヤシを暗殺してしまったら、 港の襲撃事件が起きなくなってしまうから、というのは、ちょっと乱暴な回答になってしまいますね。 仮にコバヤシを暗殺したとしても、彼らがコバヤシやソゼの思惑とは関係なく、 単なる強盗や泥棒として、事件を起こしてもいい訳ですし…。
この『ユージュアル・サスペクツ』という作品では、 自分とは相反する利害関係者、もしくは、全く関係のない第三者に、 自分が望んだ通りの行動を起こさせる方法、というものを示してくれています。 その一つの例が、コバヤシの「真実」を使った情報操作です。 コバヤシはキートン率いる5人組に対し、彼らのウラの経歴や身内の情報、 果ては恋人(イーディ)とさえも面識があるという、「徹底した真実」を投げつけることにより、 脅迫に近い意思を見せ、従わせることに成功しました。 これは結局、ヴァーバルの嘘の話の中でのことだったのですが、 「徹底した真実」によって、常連の容疑者たちが動かされた、 というシナリオが、何事にも疑ってかかるクイヤンを納得させるには、ピッタリだったのでしょう。 そんな訳でヴァーバルは、コバヤシの暗殺が失敗したことにした、のだと思います。
(verbal より)

Q68

ソゼは右手に障害ありでは?
(BAA さん)
プレッツェルマン
  • 冒頭で、右手に持った銃を左手に持ち直す。とても不自然でした。 左利きを強調しているとそのシーンでは考えましたが、 この時、タバコを吸う為左手をあけ、(右手で銃をしまい)左手にて ライターでタバコに火をつけ、再度、銃を準備する為に銃を右手で出し、 銃を撃つために左手に持ち替えました。 まわりくどくとても不自然です。通常、銃とライターぐらい両手で使えそうです。
  • 右手は小便後、急所を振る程度の握力はある。
  • 右手は銃をポケットにしまいだす程度の握力はある。
★そして、右手はライターを使う程度の握力がない。
だから回りくどく不自然な振る舞いになったと考えました。
■+理由
前半24分付近のヴァーバルとしての尋問で、タバコを右手のライターで火つける事ができずに、 麻痺しているはずの左手を使う事となり、ライターを落とすことになります。 警察に左半身麻痺(芝居)をアピールする振る舞いにはなりえません。 右手が不自由である事を(視聴者)に再度伝えるシーンと捕らえました。 だから何だ!というのはあるのですが…。
”ソゼの右手に障害あり”仮説、いかがでしょうか? もし、これが本当であれば、なぜ、右手が不自由である事を逆に(監督が視聴者に対し) 強調したのか興味がわきます。
(BAA さん)
ソゼは右手に障害があり、やむなく左利きになっている、という説はなかなか面白いですね! ミスディレクションではないという見方も斬新なものがあります。
もしそうだとしたら、ソゼのトルコ時代の回想シーンで、 右手で銃を構えていたところに、ギャングの襲撃で被弾なり、刃物で切りつけられるなりして、 右手に大怪我を負うシーンなどが出てくると、更に面白そうですね〜。
(verbal より)

Q69

あのあとソゼはかなりの確率で強引に逮捕されるんだろうな、と思うとまたある意味面白い 笑
(ai さん)
ソゼ(ヴァーバル)がこの映画のあと、クイヤンに逮捕されるとしたら、 どんな罪で?ってところが、ポイントでしょうね…。 偽証罪というのは無理だとしてー。
(verbal より)

Q70

ソゼのトルコ時代の回想シーンの最後、炎をバックにこちらに歩いて来るソゼが出ますよね、 あれ最初ソゼの上半身が映り→左腕→左手と 映像が変わっていきますが、この「左」も伏線なんですかね? もうなんでもかんでも意味ありげに見えてくる!
(くいやん さん)
トルコ時代トルコ時代のソゼを回想するシーンは、あまり信憑性がないとはいえ、 左利きで銃を撃っていたりするので、つじつまは合っていることになります。 ヴァーバルがソゼの噂話として聞いたのを、さも自分が見てきたかのような、 回想シーンとしてしまうことは、まぁ、映画ならではの構成として、 アリだとは思うのですが、結局、自分自身の過去を振り返っているということならば、それもそうかなと。 だとしたら、あのロン毛は本当なのか!?というところが、一番のツッコミどころでしょうね…。
(verbal より)

Q01〜10 Q11〜20 Q21〜30 Q31〜40 Q41〜50 Q51〜60 Q61〜70 Q71〜80
論争1 論争2 WANTED! もしあの5人組が