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討論会3

当サイトでは『ユージュアル・サスペクツ』の謎についていろいろと研究、解明していますが、 まだ解けていない謎、気になる点などについて、いくつかのメールをいただいています。 それらをここで紹介し、皆さんと共に討論していこうと思っています。

Q01〜10 Q11〜20 Q21〜30 Q31〜40 Q41〜50 Q51〜60 Q61〜70 Q71〜80
論争1 論争2 WANTED! もしあの5人組が

Q21

ヴァーバルは、警察署で他の殺人についていろいろ語っていますよね、刑事さんに向かって。 いいの?つかまんじゃないの?大体どれがほんとでどれがうそって、分かんないですよねこの映画。 だって、ヴァーバルが話しているのを回想シーンにしてるんだから。 だからって自分の殺人を警察で言っちゃうの?
(sangoo さん)
地方検事局 まず、面通しの5人組が関わった事件について、時系列順に整理してみますと、
  1. トラックの銃強奪事件(ニューヨーク)
  2. タクシーサービス襲撃事件(ニューヨーク)
  3. 宝石屋襲撃事件(ロサンゼルス) →3人死亡
  4. コバヤシ暗殺事件(ロサンゼルス) →2人死亡
  5. 麻薬取引の船襲撃事件(サンペドロ) →27人死亡
となっていますが、このうち1と5の事件は、回想シーン以外でも登場し、 両方ともクイヤン捜査官が関わっているので、本当にあった事件です。
では、残り2〜4は?というと、 2の事件はニューヨークの警察官やマスコミが登場しているので、事件自体が無かったとは考えにくいです。 3と4の事件は、どちらもコバヤシ関連の事件で死亡者も出ていますが、 本当にその死体が発見されたかどうか?という話は一切出てこないので、 ヴァーバルの作り話である可能性が高いです。
しかし、sangooさんのいわれるとおり、「自分が人を殺した」ということを 刑事相手にペラペラと言うのものなのか?という点については、確かに疑問が残りますが、 ヴァーバルの言動と警察の対応をよく考えれば、なんとなく見えてきます。
まず、ヴァーバルがいくつかの事件を回想するハメになった クイヤン捜査官の尋問は、正式なものではありません。 すでに保釈の決定しているヴァーバルに対して、クイヤンが自分の興味本位で、 保釈までの空き時間を利用して、知り合いの刑事の個室を借りて世間話をした、に過ぎないのです。
つまり、これはヴァーバルに対する「取り調べ」ではありません。 ヴァーバルは捕まった直後でも、会話が盗聴されることをおそれて 取り調べ室にも入ろうとしなかったようなので、 話をするときは、相当に注意深くなっているようです。 だから、レイビンの部屋でクイヤンに「自分が人を殺した」と言っても、 正式な記録に残るわけでもなく、そんな殺人事件の証拠もないので、 この件で新たな罪に問われることはない、と思っていたのかもしれません。 まあ、実際には盗聴されていたのですが…。
(verbal より)
冒頭から結末まですべて回想。もちろん尋問もヴァーバルの想像、ってのもあり。
(ataturk さん)
それだとヴァーバル=作者。作者が物語を語るというフィクションを、フィクションの中でやった事に?
(通行人A さん)

Q22

港に到着し放置され、おそらくその後警察に回収されたであろう 9100万ドルの意味が未だにハッキリしないんです。
(イリイチ さん)
まず、当初この金は、麻薬の買い付けに使われるとなってましたが、 船にはヤクは積んでなかった。よってこれは違います。 とすると、クイヤンが言う「ソゼの情報をもつマルケスは アルゼンチンの組織に売られる予定だった」ということから、 マルケスの引き取り代と考えることもできるかもしれませんが、 これは無理があります(^^;
9100万ドル。日本円にして、91億円以上、100億円もの金額です。 これを、たかが、顔と仕事程度の情報のために費やすとは思われません。 ソゼを完全に叩き潰してしまえるような情報であったらそれにも見合うかもしれませんが、 どうやらそのような情報でもなかったようです。 さらに、9100万ドルというやや半端な数字(9000万ドルでも1億ドルでもない) 歯切れの悪い数値が情報の売買に使われるのも変です。 情報であるなら、もっと歯切れの良い数値が使われそうなものです。 だから、この9100万ドルという額は、麻薬の取引と考えると納得がいきやすい数値ではあるんですね。 キログラム単価などの買い付ける量でかかる金額はまちまちになりますから。
そこで、一つの説を考えてみたんですが、この9100万ドルは あの港で行われる麻薬の取引につかわれるものではなく、 あの船にこの金を積んで目的地アルゼンチン(でしたっけ?)でヤクを 買いつけるためのものだったのではないか?という考え方です。 つまりあの港に寄港したのは、売買で必要な金を積むためだったということです。 そして、マルケスですが、彼は麻薬を売ってくれる組織への手土産程度のもので 行く当てのないマルケスは、ソゼの情報を言うならソゼと敵対する組織には 歓迎されてしばらくかくまってもらえるたりしそうだということです。 これだと船にヤクが積んでなかったのは当然ですし、細かな辻褄もあってきます。
ですが、この仮説にも反証がでてくるんですね。 全身火傷の男コバッシュが病室で言ったことと、 実際には「カイザー・ソゼ」という言葉と通訳が訳した事しか わからないのですが、あるHP(URL忘れた(^^;)で 『ユージュアル・サスペクツ』の脚本が見れるというのがあって、 もちろん全部英語なんですが、そこにコバッシュの言ったことが載っているらしいです。 そこには確かなことはわすれてしまったけれど、あの港でやはり 取引があったみたいなことを言っていたみたいです。
(イリイチ さん)
港のホックニー 9100万ドルという金額がけっこう一人歩きしてるような気がしますが、 このお金がどこかにあるといった話はありません。 船の襲撃の時に、荷台に札束を積んだ車がやってきて、 ホックニーがそれを奪おうとしたりしますが、この札束の総額が9100万ドルという事実はどこにもなく、 事件の後、サンペドロ警察が押収したという話もないはずです。
9100万ドルというのは、取り引きされる予定だった麻薬の値段のことです。 そして結果的に、そんな麻薬はどこにもなかったのですから、 それを買い付けるためのお金もなかったのだと思っています。 あくまで、麻薬の売買があったという話は、ヴァーバルの証言の中だけですからね。
この具体的な金額が最初に出てくるのは、警察でレイビンがクイヤンに対して、 港での事件のあらましを説明しているときです。 この内容は当然、ヴァーバルが地方検事に語った時の調書に書かれていたのでしょう。 つまりこの時点で、ヴァーバルは麻薬とお金の存在について嘘を言っているのです。 9100万ドルという数字は、話に信憑性を持たせるための策略かもしれません。 「およそ1億ドルの麻薬」と証言しても、ハナから疑われそうですよね…。
(verbal より)

Q23

登場した仲間の4人とも遺体が見つかってないのではという疑問が生じました。 少なくともフェンスターとキートンは見付かってないし、金に関しても見付かってないなら ホックニーの死体もなかったかも、そしたらマクマナスは???これがもしそうなら 皆逃げうせたうえ、ヴァーバルは彼らが死んだように見せかけるため、 最後、警察を混乱させるためにわざと一人で捕まった感があるのですが。
(セシオ さん)
桟橋の死体 まず、キートンは冒頭の船の上のシーンで、カイザー・ソゼに銃で2発撃たれています。 しかし、ストーリー上ではその後のキートンの行方について何も語っていませんが、 ブライアン・シンガー監督は、この点について、こう説明しています。 面通し後の5人が留置所内で会話しているシーンから、 現在のサンペドロ港のシーンに移るとき、 「留置所にいるキートンの顔のズームアップ」→「桟橋の焼け焦げた死体」 へと切り替わりますが、この死体は実はキートンなのだ!と…。 そういわれない限り、そんなことはわかるわけがない、といった内容ですが、 ともかく、これでキートンは死んでいることが判明しました。
さて、先ほどの冒頭のキートンが撃たれるシーンでは、 首の後ろにナイフを突き刺されて、倒れている男がチラっと映ります。 これは、後の回想シーンでマクマナスが殺されるのと同じなので、 やはりマクマナスも死んでいるのか?と思われますが、確証は得られません。
フェンスターとホックニーに関しても、それぞれ、海岸で死体を発見されるところや、 金を積んだトラック付近で銃で撃たれるといったシーンがあるため、 殺されていると思われますが、あくまでヴァーバルの回想シーンの中だけの話なので、 本当かどうかの確証は、これまた得ることはできません。
ということで、監督のネタ晴らしとして、キートンが死んでいるということだけがわかっていて、 残り3人については、結局わからないままなのです。 もしかしたら、どこかで生きているのかもしれませんね〜。
(verbal より)
確かにキートンの場合、彼女まで殺されていることや、刑事は嫌いだと云った セリフからそう考えるのが妥当のようですね。 ただ何か僕にはまたあの5人が(小林を入れると6人が) 一緒に出てくるんじゃないかという期待が有るのかもしれません。
(セシオ さん)
ソゼ、コバヤシを含め、あの5人組はまだ生き残っている可能性があるので、 その後の話しを続編で作ってもらいたいですね〜。 また、あのチームで、ものスゴイヤマを踏んでるんじゃないかな? あと、ソゼのトルコ時代の話しだけで、1本映画も作れそうな気がします。 タイトルも『カイザー・ソゼ』ってのがいいなぁ。
『ユージュアル・サスペクツ』という作品としては、あまりにも偉大になってきたので、 下手な続編で『2』とかつけちゃったり、二番煎じみたいなのを作っても、 オリジナルとの比較しかされなくなって、つまらないと思うので、 ちゃんと独立した、いい作品がつくられればなぁ〜と思っています。
(verbal より)

Q24

面通しの5人って意図的に集められたものなんですよね? それってカイザー・ソゼが集めたってことになるわけですが、 どうやったら警察に意中の5人を集めさせることができるんでしょうか? かなり警察と内通してないとできないですよね? うーん、コバヤシが怪しいかな。
(mation さん)
面通し 面通しの5人組は、ヴァーバルが語る限りでは、 ソゼとコバヤシが警察を利用して集めたということになっています。 冒頭でヴァーバルを除く4人の逮捕シーンがありますが、 この中で、キートンが逮捕されるシーンでは、クイヤン捜査官も登場し、 彼はヴァーバルの尋問中に、「電話のタレコミで、レストランにいるキートンを捕まえた」と言っています。 つまり、このタレコミ電話をしたのが、ソゼかコバヤシではないかと思っています。 残り3人の逮捕についても、おそらく同じようにして警察を動かしたのでしょう。 そしてこの後、ヴァーバルの弁護士としてコバヤシがやってきて、 5人に船の襲撃事件を依頼しようとしていたところ、 それよりも先に、イーディがうまく立ち回ってキートンを釈放させてしまったので、 せっかくの5人集めた計画が、パァになってしまったというわけです。
ところで、この5人が容疑者として逮捕されるキッカケとなった トラックの銃強奪事件自体も、ソゼかコバヤシが自ら仕組んだものだと考えられます。 5人組とコバヤシがはじめて面会するシーンでは、 あの銃の持ち主はソゼであり、強奪事件の真犯人はホックニーだと言っています。 これは、どちらも本当かどうかは定かではありませんが、 そう言っておいた方が、クイヤン捜査官は納得するのではないでしょうか? ヴァーバルの証言はほとんどが作り話だったと、最終的にクイヤンも気づくのですが、 順を追って話を聞いている過程で、クイヤン自身が関わった事件の話、 しかも、迷宮入りしそうだった銃強奪事件の真犯人についてまで、 その時の容疑者の1人ヴァーバルに聞かされたのですから、 警察側としては、これはもう信用するしかないでしょう…。
ヴァーバル(ソゼ)やコバヤシを、頭がいいなぁ〜と感じてしまうのは、 どういう情報を流したら、この手の人間を、自分たちの思い道りに動かすことができるのか?ということを よ〜く理解していること、にあると思います。
(verbal より)

Q25

冒頭のシーンでキートンはマッチで火をつけて船を爆発させようとしましたが、 誰かさんの小便で食いとめられちゃいましたね?(笑) でもヴァーバルの回想ではそれらしい場面が写っていないのですが、 これはどういう事なんでしょうか?
(パロミ さん)
キートンがマッチを落として着火したガソリンの導火線を、 立ち小便で見事に消してしまったあの男こそが、カイザー・ソゼですよ! これは冒頭のシーンなので、ウソではありません。 とんでもない芸当をするヤツだなぁ〜と思ったもんです…。 船の上のデッキからキートンを撃った直後に、 立ち小便をしようと思うなんて、どういう神経なんだろう? そして、あれで導火線を消せなかったらどうするんだろう? あのカッコのまま、爆発に巻き込まれるとしか思えないんですが…。
(verbal より)
でもヴァーバルの回想ではキートンが撃たれて直ぐにカイザーは降りてきましたよね。 それにキートンが火をつけようとしている描写もないし…。 単にヴァーバルの視点から見えなかっただけかもしれませんが…。 あの行為はあえて刑事には語らなかったんでしょうか? 謎ですね。なぜ回想シーンでは小便してないのでしょう?
(バロミ さん)
エンド・オブ・デイズ 冒頭のシーンでは、ガソリンの導火線に火をつけて、 それが消されてしまう、というシーンがありますが、後の回想シーンでは、それが一切出てきませんよね。 かわりに、キートンがソゼに銃で撃たれて倒れ込むシーンがあります。 もしこれがウソだとしたら、なぜキートンは足の感覚がなくなるほど重傷を受けて、 倒れ込んでいたのかが謎として残ってしまいます。 やっぱりヴァーバルの証言は、一概にウソだらけとは言い切れないんですよね…。
あと、『ユージュアル・サスペクツ』に関係あるかわかりませんが、 ガブリエル・バーンがサタン役をやった『エンド・オブ・デイズ』という映画には、 この導火線のシーンにそっくりなシーンが出てくるんですよ〜! 私は、完全にパクリだと思ってるんですけどね。
(verbal より)

Q26

くだらない事ですが、回想シーンのカイザー・ソゼは髪がふさふさなのになぜ…
(バロミ さん)
トルコ時代 トルコ時代のソゼはロン毛ですよね。 2回目からあのシーンを見ると、かなり違和感があり、ウソっぽいとしかいいようがないですね。 ちなみにあのシーンのソゼは、若手スタッフにカツラをつけさせて撮ったらしいです。
(verbal より)

Q27

イーディがロスに来ているというコバヤシの言葉の真偽を確かめにコバヤシ事務所を訪れると、 事務所の表札に「小林弁護士」と日本語でのみ表記されているのには笑ってしまいました。 アメリカ人がここを訪ねてきて、弁護士事務所とわかるのでしょうかね(笑) それはさておき、コバヤシ事務所のガラスのドアに書かれている「力・財産・成功」の 文字にはどのような意味があるのでしょうか?ソゼの願望と考えるべきなのでしょうか?
(ひろ さん)
小林弁護士事務所 小林弁護士事務所の文字はナゾですねぇ…。 コバヤシ、またはソゼの組織の三箇条なんでしょうか? とりあえず、「小林」という恩師の名前を拝借しちゃったんで、 監督がもうちょっと日本色を出そうとしてたのかな?
しかし、この「力・財産・成功」まで解読しているひろさんは、相当の通ですねぇ! この文字は、小林事務所の部屋の内側から見られるように書いてあり、 それをガラスの外側から見てるので、漢字としては逆に写っているんですよ。 しかも一瞬のシーンなので、ビデオかDVDでコマ送り、一時停止でもしないとわからないハズなんですよね…。 こういう見方をして、新たな謎や真実を発見していくというのが、 『ユージュアル・サスペクツ』の一つの楽しみ方でもあります!
(verbal より)

Q28

コバヤシがキートン以下のメンバーにソゼからの指令を伝えるシーンがありますよね。 命令に従わなければ、肉親(又は恋人)に制裁が加えられるぞと脅かすところです。 「キントくんのおじさんもな。」とありましたが、あれって当のコバヤシをさして言ってるのでは? とことん他人を信用しなさそうなソゼですから、片腕として行動を共にするコバヤシは 血縁者に違いないと思いました。年齢的に苦しいでしょうか?
(おたんこナース さん)
コバヤシの暗殺に失敗した理由である、それぞれのメンバーの血縁者たちの謎ですかぁ…。 キントくんのおじさん=コバヤシ?ってのは、これまた楽しい新説ですね!!
ビデオやDVDの字幕では「キントくんのおじさん」としか出てませんが、 ノベライズや脚本を読むと、「キントくんの、アリゾナにいるランドールおじさん」となっています。 キートンとイーディの場合を除き、他の3人の血縁者の名前が出てきても、 所詮はヴァーバルの証言の中だけなので、そんな人たちはいてもいなくても、 大して問題じゃないと思っていました。
もし仮にその人たちがいるとしたら、ヴァーバル(ソゼ)については、 おじさんと呼んでもおかしくない年齢の、親しい人物 (回想シーンでは「コバヤシ」と呼ばれ、最後に運転手として出てくる) が存在するので、見事にそれにハマリそうですね〜! そうすると、ピート・ポスルスウェイトの役の名前は、 「コバヤシ」じゃないけど、ホントは何なんだろう?という疑問も解決できます!
(verbal より)

Q29

キートンの恋人として登場する女弁護士の存在の真偽について、個人的に疑問があります。
(松々 さん)
レッドフッドの”ヤマ”の件が嘘だとしても、ソゼが4人の犯罪者に目をつけ、 でっち上げの面通しを仕組んでグループを作ったのは多分本当でしょう。 他の3人に比べキートンは理知的で、リーダーシップのある男だ。 面通しの末組まれたグループのリーダーになるのもソゼは計算し (尋問の際、キートンについて「いい人です」といっていたのは だいだい本心だろうと思われる)一筋縄では行かないこの犯罪者たちの保険、 人質として例の女弁護士をキートンに近づけたのでしょうか?
はたまた女弁護士はソゼの詐略の一部ではなく、偶然の産物で、 人質の要素を持つ男としてキートンは選ばれたのか? しかし、それなら他の面々にもいくらでも脅迫はできるだろう(マクマナスの甥の去勢など)。 その後彼女が殺されるのから見ると、偶然のほうが納得がいくが、 ソゼの性質から見て策略論も捨てがたい。ん〜〜??謎です。
(松々 さん)
弁護士イーディ イーディ・フィネランと密告屋アルトゥーロ・マルケスの関係が 警察内部の話として、映画の終わりの方で出てきます。 よって、イーディの謎を解くためには、この最後のところから、 話を逆にさかのぼっていく方のがいいのでは、と思います。
まず、最後に明らかとなることですが、 イーディは頭を銃で二発撃たれて、ホテルで死んでいるところを、警察に発見されています。 私は、このイーディを殺害した犯人は、ソゼではないか?と思っています。 理由は「銃で頭を二発撃たれている」からです。 これは、殺そうと思った相手を確実に仕留めるための、 ソゼなりのクセ(やり方)なのだと思います。 その例として、アルトゥーロ・マルケスも同じように殺されていますし、 頭かどうかはわかりませんが、冒頭の船上のシーンでは、 キートンも二発撃たれているのです。
では、なぜイーディは殺されなければならなかったのか? その答えは、彼女がマルケスの本国強制送還手続きを任されたにもかかわらず、 彼を逃がしてしまい、ハンガリー組織に売りとばされるハメになってしまったからではないでしょうか? つまり、イーディがキチッとコバヤシ(またはソゼ)の依頼通り、 マルケスの身柄を押さえておけば、ハンガリー組織なども現れず、 その船を襲撃させるために、5人組を呼ぶこともなかったのでしょう。 すると、コバヤシ(またはソゼ)は、なぜイーディにマルケスの処理を依頼したのか? ということになりますが、ここでマルケスの足取りを確認しておく必要があります。
マルケスは以前ソゼに会ったことがあり、そのことを警察に密告したため、 ソゼに命を狙われていました。 サンペドロ警察での刑事たちの話によると、 マルケスは最初ニューヨークで逮捕されたが、脱走し、カリフォルニアへ逃げてきた。 しかしそこで再逮捕され、今度こそはと、本国への強制送還の手続きをしている最中に、 またしても逃げた、ということになっています。 この手続きを担当したのが、コバヤシ(またはソゼ)に依頼されたイーディなのですが、 その理由を私は、このように考えました。
まず、ソゼはマルケスをニューヨークにいるうちに消そうとしたのではないでしょうか? その実行部隊として選ばれたのが、そう、あの面通しでの5人組なのです。 ニューヨークで5人を集め、コバヤシが面会する予定だったところに、 横ヤリを入れ、5人組を解散させてしまった張本人が、キートンの恋人イーディなのです。 これにはソゼも、コバヤシもきっと激怒したことでしょう! しかも、そうこうしているウチに、マルケスはカリフォルニアへ逃げてしまった…。 そこで、ソゼが考えた次の手は、5人組を再度使うことを考えつつ、 保険として、イーディさえも利用することだったと思います。 これはキートンを従わせることと、イーディの弁護士としての腕も見込んだ、二つのメリットが考えられるからです。 こうしてソゼは、マルケスの処理をイーディに一任したのですが、 結果的には全く役に立たなかったので、始末したのだと思います。
最終的にサンペドロまで追いつめて、マルケスを暗殺することには成功したのですが、 ソゼの描いたシナリオ通りにはうまくいかなかった…。 そのシナリオをところどころでブチ壊していったのが、イーディというわけです。
(verbal より)

Q30

最初はデル・トロ疑ってました(笑)。だって顔が悪そうだもの(爆)。
(coffy さん)
ベニチオ・デル・トロ ベニチオ・デル・トロが『トラフィック』でオスカー俳優となったことは、 あの5人組にとっては、とてもいいことですね! 『ユージュアル・サスペクツ』は、5人の中の誰が怪しいのか? という犯人探しのサスペンス(ミステリー)なので、 ケヴィン・スペイシーばかり注目を集めちゃうのは、あまりよくないのですよ…。 もっとも彼は、ヴァーバル(=ソゼ)役をやったからこそ有名になったわけですが、 そのことは裏を返せば、これから『ユージュアル・サスペクツ』を見ようとする人にとって、 ソゼの正体のヒントを与えてるようなモノなのです。 だから、他の4人がケヴィン・スペイシーのような知名度を得ることによって、 ソゼの謎解きのための環境が再び混沌としてくる、 そして、誰もがソゼの正体にアッと驚く!ということを私は願っています。
(verbal より)

Q01〜10 Q11〜20 Q21〜30 Q31〜40 Q41〜50 Q51〜60 Q61〜70 Q71〜80
論争1 論争2 WANTED! もしあの5人組が